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王様の馬券入門虎の巻
田端 到

2008/01/30 17:00
その11 東京新聞杯のラップと血統の関係

 まず、過去4年の東京新聞杯の連対馬の父を並べてみましょう。
04年…サンデーサイレンス、ペンタイア
05年…サンデーサイレンス、フォーティナイナー
06年…フジキセキ、サンデーサイレンス
07年…サンデーサイレンス、サンデーサイレンス

 左が1着、右が2着の父です。4年連続でサンデー系が優勝、サンデーサイレンスだらけですね。
 では、もっとさかのぼったらどうなるか。03年は中山開催だったので、02年以前の4年間を見てみます。
99年…ダンシングブレーヴ、アイシーグルーム
00年…カーリアン、シャーディー
01年…シャーディー、リアファン
02年…コジーン、サンデーサイレンス

 同じ重賞とは思えないほど、まるっきり血統のラインアップが違っています。4回のうち3回、ノーザンダンサー系が優勝。
 02年以前と04年以降で、なぜこんな変化が起こったのか。
 答は簡単。東京競馬場が改修されたからです。コーナーが緩やかになり、直線も長くなった。コースがほんの少し変わるだけで、たちまち同じ東京芝1600の重賞でも「求められる適性」が変わり、こんなふうに活躍する血統が変化するのです。

 求められる適性が変わるというより、レースの流れが変わるとしたほうが正確かもしれません。各年の前半1000mの通過ラップと、上がり3ハロンをまとめてみました。馬名はその年の勝ち馬です。
●改修前の東京新聞杯
99年…前半57.7-上がり35.8。キングヘイロー
00年…前半57.9-上がり35.7。ダイワカーリアン
01年…前半58.5-上がり35.7。チェックメイト
02年…前半61.3-上がり36.4。アドマイヤコジーン
●改修後の東京新聞杯
04年…前半59.0-上がり34.0。ウインラディウス
05年…前半59.8-上がり33.9。ハットトリック
06年…前半59.1-上がり34.6。フジサイレンス
07年…前半58.3-上がり34.4。スズカフェニックス

改修前は前半57-58秒台、上がり35秒台後半だったのに、改修後は前半59秒台になり、上がりも軒並み33-34秒台です。(02年だけタイムが遅いのは不良馬場のため)
 要するにコースを改修したら、ペースが遅くなって上がりが速くなり、以前はあんまり来なかったサンデーサイレンス産駒が来まくるようになったと、そういう話です。

東京芝1600といえば、安田記念が行われるコースでもあります。上の表を見たときに、おお、そうか、安田記念は東京新聞杯よりペースが速くなるから、連対馬の血統が02年以前の東京新聞杯に近いのか! と気付いたあなたは偉い。
 そう、安田記念はサンデーサイレンスがいまいち不振で、ノーザンダンサー系(特にダンチヒ系など)が強いG1です。これは改修前の東京新聞杯、つまりペースが速かった頃の傾向に重なります。コースのレイアウト、レースのペース、活躍する血統、この3つは密接に関係しているのです。

現在の東京新聞杯は、母父も含めてひたすらサンデーサイレンス狙いが正解です。出走しそうな父サンデーはハイアーゲーム、ピサノパテック。母父サンデーはサイレントプライド。
 無難にサイレントプライドを推奨しておきます。
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