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王様の馬券入門虎の巻
田端 到

2008/04/09 17:00
その21 母父から見る桜花賞

 母父サンデーサイレンスの威力は中山コースで半減する。虎の巻17でそう書いたら、ひどいことになりました。
 中山牝馬Sをヤマニンベルベイユが、スプリングSをスマイルジャックが、ダービー卿CTをサイレントプライドが優勝。これ全部、母父サンデーサイレンスです。
 申し訳ございませんでしたと、懺悔の値打ちもありません。とっとと撤回します。

 言い訳するならば、上記3頭はすべて先行押し切り勝ちです。サンデー得意の瞬発力で後方からズドンという競馬ではないのですが、だからといって「先行馬以外の母父サンデーは中山で割引き」などと注釈を付けても、そのうち差し馬が来るでしょう。もう母父サンデーに関してネガティヴな言及はしないことに決めました。
 桜花賞の出走馬にも母父サンデーサイレンスが何頭かいます。トールポピー、エアパスカル、レジネッタ。
 素直に考えてトールポピーは有力だろうし、同馬の母アドマイヤサンデーは阪神マイルの阪神牝馬Sで2着した馬。サンデーの威力はG1でさらに増すはずです。

 阪神外回り芝1600に限ると、互角の成績を残している血統が、もうひとつあります。母父トニービンです。
●06年コース改修以降の阪神芝1600、重賞・特別(全28鞍)の母父ランキング
1位サンデーサイレンス 5-3-1-18
2位トニービン 5-2-2-11
3位ノーザンテースト 2-1-1-9
 全部で28鞍しかないのに、母父サンデーと母父トニービンだけで10勝。阪神マイルで両巨頭を無視した馬券は買えません。

 さらに父を見ても驚くことがわかります。
●06年コース改修以降の阪神芝1600、重賞・特別(全28鞍)の種牡馬ランキング
1位ブライアンズタイム
2位アドマイヤベガ
3位タヤスツヨシ
4位タニノギムレット
5位ジャングルポケット
 産駒が2勝以上しているのはこの5血統ですが、2位のアドマイヤベガはサンデー×トニービン、3位のタヤスツヨシはサンデー×カロ、4位のタニノギムレットはブライアンズタイム×クリスタルパレス。
 カロやクリスタルパレスというのはトニービンと同じグレイソヴリン系です。5位のジャングルポケットもトニービン産駒なので、つまり2位から5位まで全部、グレイソヴリンの血を持つ種牡馬なのです。
 コース改修前は阪神マイルが得意な血統ではなかったのに、芝1600が直線の長い外回りで行われるようになった途端、台頭したのが母父トニービンを中心とするグレイソヴリン系でした。この系統は長い直線に強く、新潟や東京の芝コースでも、良績をおさめています。

 桜花賞の出走馬では、ポルトフィーノとエイムアットビップが母父トニービンです。
 ポルトフィーノは以前書いたようにスローのレースしか実績がないため、人気ならお薦めはしませんが血統的には阪神マイルに合う。エイムアットビップは一気に人気落ちの雰囲気ですが、休み明けで引っ掛かった快速馬が2戦目にピタリと折り合うことは多く(桜花賞ならロンドンブリッジなど)、私はポルトフィーノより買えると思っています。

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