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王様の馬券入門虎の巻
田端 到

2008/04/16 17:00
その22 皐月賞、血統&ラップ作戦

●その22 皐月賞、血統&ラップ作戦
 皐月賞は難解で頭を抱えてしまいます。いろんな角度から検討していくと、それぞれ違う結論が出てしまうのです。
 たとえば「ミスタープロスペクター系は皐月賞で連対なし」というデータがあります。もう少しさかのぼってネイティヴダンサー系としても、皐月賞で【0-0-1-28】。エイシンチャンプの3着があるのみです。
 今年、ネイティヴダンサー系は、ショウナンアルバ、ドリームシグナル、フサイチアソート。
 じゃあ、この3頭を喜んで消せるかといえば、ドリームシグナルとフサイチアソートは恐い恐い母父サンデーサイレンスなので、それだけでビビってしまう。ショウナンアルバも父だけを理由に消すのは安易すぎる。だったらネイティヴダンサー系の話は意味ないじゃん! てことになります。

 血統なら、マイネルチャールズの父ブライアンズタイムは皐月賞の実績十分です。ナリタブライアン、サニーブライアン、ノーリーズン、ヴィクトリーと4頭の優勝馬を出し、「前走1着のブライアンズタイム産駒」に限れば【2-2-1-2】と、7頭中5頭が馬券に絡んでいる。
 しかし、マイネルチャールズに死角がないかといえば、そんなこともない。

 ラップから検討してみましょう。各前哨戦のラップを半分ずつに割り、前半と後半のタイム差からレースの中身を判断する方法を使います。今年、芝1800-2200の重賞・オープン特別は9鞍ありました。

●前後半のラップ差
共同通信杯  -3.3
京成杯      -1.3
毎日杯       0.1
スプリングS     0.2
きさらぎ賞   0.6
すみれS      1.0
若葉S        1.2
弥生賞       1.8
若駒S        2.8

 前半が後半より速かった順に並んでいます。上がハイペース、下がスローペースです。
 マイネルチャールズはハイペースの京成杯を9番手から差し切り、スローペースの弥生賞を先行2番手から抜け出しました。これをどう見るか。
 流れが速ければ後ろからズドン、流れが遅ければ前に付けて押し切り。どんなペースにも対応できるこの自在性こそチャールズの長所で、だから皐月賞も最有力と判断するのか。
 あるいは、京成杯も弥生賞も、展開的に有利なポジションにいたから鮮やかに勝てたのであり、見た目ほど中身は濃くない、と判断するのか。

 皐月賞のペースは毎年安定しており、雨だった03年を除くと、きれいに前半59秒から60秒5のあいだに収まります。前後半の差も、ほぼ1秒以内の範囲。平均ペースのスピード持続勝負、これが皐月賞です。
 とすると、前哨戦の中で本番の流れに近かったのは、スプリングS、きさらぎ賞、毎日杯あたり。近年の皐月賞は先行馬が優勢という傾向もあるので、これらのレースを先行して好走した馬がいれば、皐月賞に直結しやすいと見ることができます。

 該当するのは--。スプリングSを2番手から快勝、きさらぎ賞は4角4番手から2着したスマイルジャック。ラップから導かれる有力候補はこの馬です。
 さらにスプリングSは引っ掛かって逃げて3着、ハイペースの共同通信杯は4番手から快勝したショウナンアルバも価値が高い(共同通信杯は大逃げした馬がいるので数字ほど前後半の差はないけど)。
 ほらね、全然バラバラで結論が出てません。以上です。以上かよ!

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