田端 到
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競馬コラム
◆王様の馬券入門虎の巻
2008/04/23 17:00
◆その23 人気馬ダブルドボンの法則
桜花賞は5枠10番のトールポピーと、5枠9番のリトルアマポーラが、1、2番人気になり、どちらも連を外しました。
皐月賞は5枠9番のマイネルチャールズと、5枠10番のブラックシェルが、1、2番人気になり、どちらも連を外しました。
これは偶然の一致でしょうか?
私が思い出したのは、かつて枠連時代に一部ファンの間でささやかれていた「人気馬反発の法則」です。人気馬同士がゲートで隣合うと、反発し合って能力を出せなくなる、というオカルティックな馬券術です。
言い方をちょっと変えてみます。
「人気馬同士のゾロ目を買ってはいけない」
これなら、ああ、そう言えばあったあったと思い当たる人も多いでしょう。馬券がまだ枠連中心だった時代を経験している人なら、たいてい知っているはずの有名な鉄則です。
ゾロ目とは枠連3-3とか、7-7とか、そういう目のことです。と説明しなきゃいけないほど、もう枠連もゾロ目も死語化していますが、当時から「人気馬のゾロ目を買ってはいけない」はそのくらいよく知られた不思議法則だったのです。
皐月賞のスタート直後、10番ブラックシェルは隣の9番マイネルチャールズにややかぶせるような形で前に出て、自由な位置取りを阻止しました。
この時点でマイネルチャールズはピンチとなり、いいスタートを切ってしまったブラックシェルも得意の後方待機策をとれず、中途半端な競馬になりました。両馬ともハンデを背負ったわけです。「ゲートが隣同士だったこと」はこれと無関係ではありません。
桜花賞はどうか。9番リトルアマポーラはスタートからずっと、10番トールポピーの後ろにつけてマークする作戦だったように見えました。そして4角ではトールポピーの外から馬体を併せるようにして両馬が接触、はじかれたリトルアマポーラはさらに大外へと進路を取らざるを得なくなりました。
4角の出来事なので、どこまで枠順が関係あるのかはともかく、隣のゲートに入った1、2番人気馬が意識しあった末に、接触して大きなロスをくらったのは事実です。
こうして桜花賞も皐月賞も、同じ枠の人気馬が揃って沈みました。人気馬反発の法則はまんざらオカルト100パーセントでもないのです。
ネーミングが堅いので変えましょう。「お隣りさんダブルドボンの法則」。略してダブドボ。『賭博黙示録カイジ』のセリフ「ダブルで墓穴、まさにダブボケ!」を参考にしました。どうでもよろしい。
ほかにも最近のダブルドボンを挙げておきます。
・07年ヴィクトリアマイル。6番カワカミプリンセス(10着)と、7番スイープトウショウ(9着)
・07年ダービー。15番フサイチホウオー(7着)と、14番アドマイヤオーラ(3着)
・07年ジャパンC。10番メイショウサムソン(3着)と、11番ウォッカ(4着)
・07年阪神JF。11番オディール(4着)と、10番エイムアットビップ(3着)
まだまだ06年安田記念のダイワメジャーとダンスインザムード(どちらも1枠)、06年天皇賞秋のスイープトウショウとコスモバルク(どちらも4枠)など、たくさん見つかります。隣り合った人気馬はそれだけで危ないのです。
出目に関する馬券術は、枠連時代が終わりを告げて以来、下火になりましたが、真実のヒントを語っているものもいくつかあったように思います。以前、私が中山競馬場の階段に座り込んで検討していたら、隣のおじさんが八角形のカラーの図形を定規でノートに書きながら、「いやあ、今の馬券は簡単だったな」と話しかけてきたときは反応に困りましたが。
先週も馬場悪化の福島で外枠の馬が穴を連発したように、「出目」や「枠順」はバカに出来ない立派な馬券術です。福島の傾向は今週も続く可能性があるので注意しましょう。
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