田端 到
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競馬コラム
◆王様の馬券入門虎の巻
2008/04/30 17:00
◆その24 トライアルから読む天皇賞・春
今年の天皇賞・春は事前に検討するのが難しい顔ぶれです。というのも、メイショウサムソンやドリームパスポートなど、調子を判断しにくい有力馬が複数混じっているからです。
メイショウサムソンはもともと瀬戸口厩舎の馬でしたが、同調教師の定年により、昨年3月に現在の高橋成厩舎へ移りました。その後、天皇賞・春と秋を制しているので、転厩なんて関係ないじゃんと思う人もいるかも知れません。
しかし、ある相馬の達人は「去年の秋頃からメイショウサムソンの体形が変わってきた。それまでは瀬戸口厩舎時代の体形が残っていたけど、だんだん以前と違う形になってきた」と教えてくれました。転厩の影響が、半年くらいたって体形に現れてきた、と。
本当かどうか相馬眼の乏しい私にはわかりませんが、本当ならば今年の天皇賞・春で馬券勝負というわけにはいかなくなります。厩舎が変われば調教の内容も変化するだけでなく、カイバの中身も変わる。瀬戸口厩舎ではハードな調教に耐えられるようにカロリーの高いカイバを与えていたのに対して、高橋成厩舎では脂分を抜いた低カロリーのものにしたとも聞いています。
詰まるところメイショウサムソンの取捨は、「厩舎が変わっても馬の能力は変わらないよ」か、「厩舎が変われば馬の能力は変わるに決まっているだろ」か、どちらの競馬観に立つかに懸かっている。
これはドリームパスポートも同じです。同馬は昨年の有馬記念の後、松田博資厩舎から稲葉隆一厩舎へ転厩しました。大きな環境の変化があったため、近走の不振が、使われながら良くなる種類のものなのか、もっと根本的な別のところに理由があるのか、判断しにくいのです。
嘆いていても始まりません。今年のG1は桜花賞、皐月賞と波乱が続いていますが、共通しているのは、スローペースだったトライアルの結果が本番につながらず、着順が逆転していることです。
天皇賞・春のトライアル阪神大賞典も、63秒8-65秒9-59秒0というスローでした。これは近年ではリンカーンが勝った04年に一番近いラップなのですが、この04年というのは過去15年で唯一、阪神大賞典組が天皇賞で3着以内に入らなかった年。イングランディーレが逃げ切って大波乱になった年です。
ということは今年も阪神大賞典組の沈没か、着順の逆転が起こると考えた方が良い。買うなら上位馬ではなく、能力を出し切れなかった下位の馬に犯人が隠れていそうな気がします。4着トウカイトリックと6着アドマイヤフジが怪しい。
もうひとつのトライアル大阪杯は、59秒6-59秒1という隙のない流れでした。しかし、こちらは初めから適性が違いすぎるため、ペースが速かろうと遅かろうと天皇賞・春にはつながらないレースです。
大阪杯組も、買うなら下位の馬から…って、それがメイショウサムソンとドリームパスポートだから困っているのか。でも、あまり人気にならないようなら私は喜んで買います。
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