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王様の馬券入門虎の巻
田端 到

2008/05/21 17:00
その27 東京Cコースに強い騎手

 高松宮記念=フジキセキ、桜花賞=フレンチデピュティ、皐月賞=アグネスタキオン、天皇賞・春=フレンチデピュティ、NHKマイルC=アグネスタキオン、ヴィクトリアマイル=フジキセキ。
 今年の芝G1勝ち馬の父を並べてみました。仲良きことは美しきかな。前回、今のG1に強い内差し血統として名前を挙げた、まさにその3種牡馬です。

 コース取りの内と外を強調しすぎた嫌いもありますが、内差しや外差しというのは通る場所だけの話ではなく、
・反応の良い一瞬の脚があるから、馬群を割れる=内差し血統
・エンジンの掛かりが遅いため馬群を割れないが、加速がつけば伸びる=外差し血統
 という意味合いも含んでいます。最近の競馬はスローが多く、馬群がひとかたまりになりやすいため、一瞬の反応が勝負を分けてしまう。それがこのフジキセキタキオンフレンチのポリリズム・ループを生んでいるのでしょう。
 ヴィクトリアマイルも、わずかな隙間を一瞬の反応で抜け出したエイジアンウインズ(父フジキセキ)と、反応が鈍いため不利を受けてしまったジョリーダンス(父ダンスインザダーク)の対比が象徴的でした。そこまでわかっていながら東京G1でフジキセキ産駒を買う気がしない私は、今後も“黄昏の元馬券名人”として生きていくことにします。

 今週はオークス。現時点ではトールポピーとレッドアゲートを買う予定ですが、コラムの流れ的にはCコースの話題にしたほうが良さそうです。
 2回東京は4週間Aコースで開催され、今週から始まる3回東京は4週間ずっとCコースで行われます。この違いが重要です。
「AとかCとか、そんなの関係ねえよ!」と思っている人たちのために、面白いデータがあります。03年以降の東京4-6月開催、芝の重賞・特別のAコースとCコースの種牡馬ランキング。いや、字数の都合上、騎手ランキングを先にやります。外国人は除く。

●Aコース 133鞍
1位後藤 12-6-11-65
2位蛯名 10-14-8-68
3位内田博 10-5-3-46
4位柴田 9-5-11-72
5位武豊 7-9-10-34
●Cコース 70鞍
1位武豊 9-10-2-29
2位柴田 7-6-2-40
3位蛯名 5-7-4-35
4位藤田 4-4-2
5位田中勝 4-2-0-34

 ずいぶん違うのがわかるはずです。大雑把に言うと、Aコースは上がりが速く、内をついた馬がよく伸びます。CコースはAより多少上がりが掛かり、外を差す馬が届くケースも増えます。Bコースは、春開催ではたまにしか使われません。
 東西のリーディングジョッキーを比べてみます。
 後藤の勝率は、A…12.8%、C…4.3%。
 武豊の勝率は、A…11.8%、C…18.0%。

  後藤はAコース、武豊はCコースの成績が断然良い。外を鋭く伸びるのが得意な武豊と、内を巧みに突くのが得意な後藤。このふたりの成績に、AとCの違いが端的に表れていると思っていいでしょう。参考までに後藤のCコースは【2-4-6-34】です。
  ほかでは内田博幸のAコース10勝(64騎乗)、Cコース1勝(24騎乗)にも驚きましたが、これはまだ、どうこう言うには早い。
 オークスの検討もいいけど、今週の東京はCコース替わりに注目して競馬を観戦することをお薦めします。4コーナーの回り方、馬群の広がり方なども、だいぶ違いますよ。
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