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王様の馬券入門虎の巻
田端 到

2008/07/16 17:00
その35 直線1000の名人ジョッキー

 前回の七夕賞、内容的にはきれいに当たりましたが、言い方がまだるっこしかったですね。登録馬を見たときに「こんな後ろからピュっと差してくる馬ばかり、福島で人気にしてどうするんだよ!」と思い、あの内容にしたのですが、もっとはっきり書けば良かった。結果、前走で上がりトップ3に入っていた馬たちは、枕を並べて全滅しました。
 今度、新潟の芝ではこれが逆になり、上がり3ハロンで速いタイムを出せることが重要になるので、福島の成績より東京の成績を見たほうがいいはずです。

 その新潟開催、開幕週は直線1000mのアイビスSDが行われます。創設当初は8月の2開催目に施行されていた重賞ですが、やがて「外枠が有利すぎる」ことが判明。批判にさらされ、一昨年から開幕週に移されました。
 馬場の傷みがなく、少しでも内外の有利不利がない時期に持ってこようという、その場しのぎの変更でしたが、結果、06年は13番、10番、14番と外枠が上位を独占。07年も13番、16番、3番と相変わらずです。
 むしろこんなに馬場読みの重要な重賞を、開幕週という馬場の読めない日に施行することが、どれだけ馬券を買いにくくさせるか、JRAは考えたことがあるのでしょうか。外枠有利が明確なコースで、おそらく内枠有利になるよう整備された馬場のレースなんて、とてもじゃないけど馬券勝負はできません。

 そんなわけで枠順が出るまで検討する気の起こらないアイビスSD。
この重賞がいかに特殊か、過去5年の優勝騎手を並べてみます。03年から07年まで、左海、大西、田嶋、鈴来、村田。この渋いメンバーを、クイズの問題にしたら相当な難問ですよ。
 この流れで行くと、今年は石神あたり? と推測したくなりますが、この流れというのもよくわかりません。

 興味深いデータがあります。2001年に直線1000mのレースが生まれて以降の騎手リーディング。トップ3は柴田善臣、中館英二、後藤浩輝です。
 なかでも柴田善会長の活躍は目覚ましく、重賞・特別に限ると【10-3-3-18】。勝利数はダントツ、勝率はなんと29.4%です。
ところがアイビスSDになると振るわず、【0-0-0-6】と馬券がらみなし。05年カフェボストニアンや、03年ゴッドオブチャンスなど、人気馬に多数騎乗しているのに、アイビスSDだけは不振なのです。
直線1000の特別戦だけなら、柴田善の成績は【10-3-3-12】と連対率5割に迫ります。「枠順が半分結果を決める」とも言われるコースで、ひとりの騎手の連対率が5割とは尋常ではありません。何か騎乗のコツを知っているのか、それでいてアイビスSDはコツが活かせない展開になるのか。

 今年、柴田善はナカヤマパラダイスに騎乗予定です。おお、いいですね。そろそろ来そうです。今年は直線1000の経験馬が多くないので、【1-1-0-0】の同馬にはチャンスでしょう。
 ナカヤマパラダイスのほか、アポロドルチェ(父がウォーニングと同じ父系で、直線1000に強い血統)、エイムアットビップ(アイビスSDに強い軽量の牝馬)を有力馬に挙げておきます。
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